たらおばさんのハーブよもやま話 Vol.3

音楽の宝石箱 ウィーン。
 
ブルグテアター
オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」が1790年ここで、初演された。
数あるオーストリアの作曲家の中でも、ウィーンと聞くとモーツァルトの名前をあげる方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
1756年にザルツブルグで生まれた神童、ヴオルフガング・アマデウス・モーツァルトは短い35年の生涯のうち、なんと1/3を演奏旅行に費やしていました。1762年、モーツァルトがまだ6歳の時、彼はシェーンブルン宮殿での御前演奏の際に、クラヴィーアの鍵盤を布で隠しその上から見事な演奏を披露。女帝マリア・テレジアを初め聴衆を驚嘆させました。、
シュテファン寺院
800年以上の歴史を持つウィーンのシンボル。ここでモーツァルトの挙式と葬儀がおこなわれた。
また宮殿で転んだ彼を助け起こしてくれたのが、あのマリー・アントワネットで、その時彼は感激のあまり、「僕のお嫁さんにしてあげる」・・・という眉唾ものの逸話が残っていたりなど。モーツアルトに関することとなるとウィーンっ子達は、あたかも自分の身内の話をするように、カフェで一杯のコーヒーを酒の肴に延々と話をしてくれたました。私がまだウィーンでピアノ科の学生だった頃、同じクラスに姓が「コロレード」という学生がいました。実は この名前はモーツァルトが嫌悪していた当時のザルツブルグの大司教と同姓。かわいそうに我がクラスメートは、小学校の音楽の先生に、ことあるごとに憎まれたと、モーツァルトの話が出る度に悲劇のヒーロー宜しく話してくれたのを覚えています。 まあ、そのくらいオーストリアの人々はモーツァルトを愛し、誇りを持っている、というわけですね。
さて、来年は、モーツァルト生誕250年にあたるため、国中あげての「モーツァルト年」になり、オペラ、コンサート、お芝居が目白押しです。
そんな歴史的なイベントがある時に、かの地オーストリアを訪ねられてはいかがでしょうか?
 
ところで今月のケーキはどうしたの・・・ですって?
これは失礼しました。今月のお菓子はグーゲルフプフという焼き菓子。あのマリー・アントワネットが好んだケーキの一つだと言われています。このケーキのように、レシピの種類が多く、また多くの人々に愛されているケーキもないと思います。ちなみにこの名前の由来は、このケーキの型からきたもので、「僧侶の頭」、「市場で働く女性の被り物」とも言われ、ウィーンの家庭を訪問するとたいてい一つは台所の壁にこの型がチョコとかかっているくらいポピュラーなお菓子です。
ご紹介のケーキは、チョコレートチップとくるみの入ったもので、ウィーンではこれを「カイザーグーゲルフプフ」(皇帝のグーゲルフプフ)といいます。焼きたてのケーキに生クリームを添えて、あなたも今日一日、皇帝気分を味わってみては、いかがですか。
 
カイザーグーゲルフプフ
 
材料 (直径16cmのグーゲルフプフ型又はパウンド型)

バター      150g
卵        4個
薄力粉     150g
チョコレートチップ    40〜50g
粉砂糖     150g
レモンの皮をすりおろしたもの 1/2個分
くるみ      40〜50g
バニラエッセンス

 
準備
1: 型に溶かしバター(分量外)をハケで薄くぬり、薄力粉(分量外)を薄くふる。
パウンド型の場合は、型に紙を合わせて紙をしく。
2: オーブンは190度にしておく。
 
作り方
1: バターをよく撹拌し、粉砂糖を3〜4回に分けて加え、クリーム状になるまでよく撹拌し、さらにレモンの皮をすりおろしたもの、バニラエッセンスを加え混ぜる。
2: (1)に全卵を3〜4回に分けて加え、良く撹拌し、フンワリとさせる。
3: (2)へ薄力粉を加え混ぜ、次にチョコレートチップとくるみを加えまぜる。
4: (3)を型に流し入れ、初め190度のオーブンで30分ほど焼き、
   続いて150度に温度を下げて30分焼き上げる。
   竹串をさして何もついてこなければ出来上がり。
   5分ほどしてから型からはずし、完全に冷めてから
   粉砂糖(分量外)をふるう 。
高山厚子のプロフィール
東京都出身

フェリス女学院大学音学科ピアノ科卒業後、ウイーン・コンセルヴァルトワールに留学。シュタートラー教授にピアノを師事。
ウイーンガストロノーミッシェ・インスティテュートにおいて、ヴォルフガング・カルプヘン氏にウイーン菓子を師事する。
スイス・バーゼルにおいてカール・シルマン氏にマジパン細工を師事する。
その他、デュッセルドルフ、コンディトライ カフェ・マウス
ハーゲン、カンデルン、カフェ・ラコステにおいて研修を積む。
日墺文化協会会員 
日墺文化協会主催「ウイーンのお菓子教室」講師
高山厚子著書「ウイーン菓子12ヵ月」文芸社
 
日墺文化協会(http://austria.gooside.com/)へはこちらから
 

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