〜尾瀬に行こう!編〜
おもしろクラブ「Field-Day」代表
苅野 玲子

 
尾瀬・・・・皆さんも年に一度は必ず耳にするだろう。 そう6月の水芭蕉の頃である。
でもやはり尾瀬が美しいのは7月、8月の花の季節と思う。四季折々の良さはあるが、なんと言っても色とりどりの花が咲き乱れるこの季節が一番素適である。
ミズバショウ
 
はじめて尾瀬に行ったときには本当に感動した。見たことのないような花々が草原のような湿原に咲き乱れ、なんとも不思議な気がしたものだ。まるで別世界、そう言った言葉がしっくりくるようなところである。 それまで観光地化した自然の端っこの部分しか見てこなかった私は、人間が足を踏み入れては行けない場所に来てしまったんだ、自然はこんな美しいエデンの園のようなところを山奥深くに隠し持っていたんだと思った。
そんなエデンの園のまんなかに立っていられるのは人間の作った木道のおかげであるが。 そのときに私は、こんなに素適な所他にない、私の仲の良い人達に是非見せたい、と思った。それからはことあるごとにひとに尾瀬行きを薦めているのである。
カキツバタ
深い緑の森に縁取られた草原の中に、にっこうきすげ、こばいけいそう、さわぎきようが咲き、わたすげが風にゆれる。草原のところどころには小さな池があり、浮島が漂い、ひつじ草がぽつぽつと咲く。その周りには遅めに咲いたかきつばたがいろどりを添える。 小川では岩魚やはやが何も恐れることなく群れている。
ニッコウキスゲ
コバイケイソウ
ワタスゲ
ウラジロヨウラク

これが自然なんだ。 そう思う。いままで何も居ない川しか見てこなかった。 いても岩陰に隠れる一匹を狙ってルアーやフライを投げていた。 ここには網ですくえるほどいるではないか。 人間とやらがいじくりまわさない世界はこんなにも豊かだ。ここには自然の持つ美しさがすべて凝縮されている。
皆さん、是非尾瀬に行ってみてください。 尾瀬がなくならないうちに。 尾瀬が美しいうちに。 なぜなら尾瀬も自然の一部。長い年月の間にはすがたかたちも変えるだろう。
ヤナギトラノオ
ハクサンチドリ
尾瀬が自然の摂理のなかでその姿を変えるのはしかたがないとしても、せめて人間がそれをはやめたり、本来の姿とは違うものに変えてしまうことだけは避けたいものである。
これだけ神々しいまでに美しい所に来ると、日頃自分達がどれだけ自然に対してひどいことをしているのか一目瞭然である。人間の持っているものすべてがそのなかでは異質であり、ごみひとつでも醜悪である。ここで感じてほしい。 そう、尾瀬に行こう!
トキソウ
 


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