〜桑の実の収穫〜
おもしろクラブ「Field-Day」代表
苅野 玲子

桑の実を収穫中

月も終わりになると桑の実が熟して真っ黒くなってくる。
さあ、ジャム作りだ。

の前に収穫しなくてはならない。日頃からめぼしを付けておいた木に向かう。かごと桑の枝を手繰り寄せる棒は必需品だ。まず近場から攻めてみよう。

の近くにはうち捨てられたような桑の木がたくさんある。長野では過去に養蚕がさかんで、どこの家の畑にも桑がある。それらの実は山桑にくらべて大きく、取りやすい。

からはなれた道路沿いの桑の実を頂戴する。なかにはおいしいものもあるが、概して大きいだけであまりおいしくない。畑の桑の実に比べて山桑は小さくて取りにくいがこの小さい実にうまみが凝縮されていてまったくもって味が濃いのである。

こんなに採れました

桑は林道沿いにあり、林道を車で駆け巡って採取する。ジャムをいっぱい作るのだ。しかし、この小さい実を熟したものだけひとつひとつ手でとるのはけっこうしんどい。

ぜって、ずっと上をむいて取らなければならないし、この甘い実にはいろんな昆虫がついているからだ。

のなかでも一番手ごわい敵はなんといってもカメムシだろう。おっきいやつもいるが、小さな小さなカメムシの軍団が葉の裏にびっしついている様はぞっとする。

には1センチくらいのかわいいクワガタにもお目にかかれる。このおいしい実の汁をすいにくるようだ。 ちゃーんとおすにはつのがある。あまりにかわいくてもって帰りたくなる。が、もってかえるのは桑の実だ。

桑の実ジャム

メムシや毛虫をさけながら桑の実をひとつひとつ丁寧にとってかごにいれよう。たいへんだが実はいっぱいある。桑の実の収穫時期はけっこう長い。次から次へと赤い実が黒く熟してくるからだ。

に入り始めた山の中、真夏ほど暑くもなく、雨が多いのが難点だが、実を取るにはよい気候だ。

の匂いをかぎながら、溢れるばかりの緑のなかでとった桑の実。最高級ジャムの出来上がりだ。
あなたもいかが?