-玄関アプローチ−
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建築家
野口信彦
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家に訪れる人を門扉から玄関へといざなうアプローチは、その家の顔となる空間ですから、花や緑などの植栽や建築的なアイデアで、住む人の感性を反映させたいものです。 都市の郊外住宅地に数多く見られるパターンとしては、敷地境界近辺に門扉を設け、その脇に表札、郵便受け、インターホンなどを設置した住まいですが、気になるのは、建物と門が調和していないことです。建物が低いのに門が高かったり、門が洋風なのに建物が和風だったりします。 特に門は開放的すぎてもプライバシーに欠け、プライバシーを守ろうと思うと閉鎖的になります。とかく装飾過多で閉鎖的な門扉は、権威的で、あまりいい印象を人に与えません。 門扉はすこし低めに押さえて格子のワイヤーなどで塀つくり、植栽などで演出すれば、親しみがもて、美しい緑の街並を形成することができます。 |
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狭いアプローチもアイデアを活かして... | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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玄関アプローチ
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玄関アプローチは、人の気持ちをなごませる空間。 玄関まわりは、人の出入りが多い場所なので、人が歩くところは、コンクリート、タイル、レンガなど硬質の材料を使います。 しかし使用範囲はなるべく必要最小限にし、露地部分を残すようにすれば、花や緑の植栽スペースが広がります。 玄関アプローチの設計にあたっては、まず出ていく人、入ってくる人の気持ちを楽しませる空間であることが大切です。 |
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玄関まわりを花で飾る | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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前回の生け垣やフェンス、今回の玄関まわりの工事金額は、建築工事の見積りでは外構工事という項目ですが、外構工事は別途となっている場合があります。これから住宅を新築されるときは、全体の建築工事費のなかで、バランスよく計画にいれておくことが大切です。 |
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