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ピッチャー
文・写真  野呂珍平

ピッチャーといっても、ベースボールのピッチャーの話ではない。

パリのカフェやロンドンのパブなどで見かける水差しのこと。カフェでは、ピッチャーにミネラルウオーターやミルクを入れて、テーブルに置くのですが・・・。

近頃は、ミネラルウオーターのボトルをそのまま置く店が多くなり、しだいにピッチャーが衰退してしまいました。

でも1960年代から70年代にかけて。ピッチャー全盛期の頃は、酒や飲料水のメーカーがピッチャーを販促品として、カフェにプレゼントしていました。 僕もウイスキー・メーカのピッチャーを2、3個もっていたのですが、割れたり、カケたりするので捨てちゃいました。記憶に残っているのは、ブラック&ホワイトのピッチャー。犬のイラストがかわいらしかったのを憶えています。

僕は、焼酎党なのでピッチャーは必需品。
以前は、ガラス製のピッチャーを愛用していましたが、割れやすいので要注意ですね。イタリアのお土産にヴェネチュアグラスのピッチャーをいただいたのですが、これも我が家の息子に割られてしまいました。

ガラス製のピッチャーでお勧めは、フィンランド・イッタラ社のもの。螺旋状のシンプルなデザインで、値段も手頃で使いやすい。

いま僕が愛用しているのは、プラスチック製のピッチャー。これはかなり手荒に扱っても割れたりしません。カタチが好きなのは、フランスの飲料水メーカーBERGERのピッチャー。鳥の嘴のような先端から水を注ぐのですが・・・気に入ったので、オレンジとイエローを2個買っちゃいました。 でもBERGERのピッチャーは、あまりにもヨーロッパ的なデザインなので、焼酎には合いません。そこで新たに見つけたのが、写真のまん中にあるレッドのピッチャー。これはカタチがミッドセンチュリー風なので、焼酎の水割りにはもっぱらこれを愛用しています。


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