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トースター
文・写真  野呂珍平

僕にとって、トースターは必需品。炊飯器のようなものである。
朝食にお米を食べないから、トースターがなければ生きていけない。
忙しい朝は、トーストにマーマレードのパターンが多い。時間があるときは、ベーコンとタマゴのスクランブルエッグをつくる。冷蔵庫にソーセージがあると、ホットドックをつくることもある。野菜が苦手なので、レタスかサラダ菜のサラダしか食べない。

5、6年前。トースターが故障してトーストが焼けないことがあった。そんなときに限って、トーストは二日前のもので、焼かなければパサパサして食べれない。そのときトースターは一つだけでなく、もうひとつ予備も必要ではないかと考えた。大型電器店でトースターを探したが、なかなか気に入ったデザインが見つからない。

そこでヴィンテージ・ショップにレトロなトースターがあるんじゃないかと、下北沢に出かけた。3、4軒見て廻ったら・・・・ありました。結構ド派手色の昭和のトースターがふたつ。オレンジ色が東芝製。グリーンがナショナル製。ひとつだと3500円で、ふたつ購入すると6000円にしてくれるというので、迷わずふたつ買いました。この日本製トースター、カタチが良いだけでなく、なかなかすぐれもの。


アメリカ製・トースター

東芝製・トースター


市場調査をしてユーザのアドバイスを参考にしたのか、細かいところに目が行き届いている。特にナショナルは、主婦が歓ぶ親切設計。通常、トースターは使用時間が2、3分で、あとはホコリをかぶってキッチンの片隅に置かれている。だから清潔好きな家庭では、トーストを焼き終えたあと、トースターに、布をかぶせていませんか。

ナショナルは、こんな清潔好きな奥さまの意見を採用?。トーストが飛出す部分に蓋をつけました。これで使わないときは、ホコリがカバーでき、蓋もグリーなのでトースターとの一体感があり、デザイン的にもグッド。

さらに、トースターを持ち運びできるように、ハリガネを折り曲げたような取っ手をつけました。トースターは、側面が熱くなるので焼き上がりのあと、すぐには持ち運びできません。でもナショナルなら大丈夫。取っ手がついているので、好きな場所に移動も簡単。もちろん焼き加減は、つまみで自由に調整可能と、もう言うことなしの親切な三星トースターである。

それにくらべ、アメリカ製のおおざっぱなこと。焼き加減が選べるボタンはついているのですが、精度が悪いからときどき真っ黒に焦げたトーストが出てくる。見かけはずんぐりしていて逞しく、機能性は万全な感じだが、いまいち信頼性に欠ける。

最近は、トーストばかり食べるのもアキたので、ロールパンやフランスパンが温められるトースターを購入した。

その新兵器は、PRINCESSのローラートースター。このトースターは、トーストはもちろん、ロールパンを焦がさず、アツアツに温めてくれる。しかもホコリ防止の蓋つき。ピカピカのステンレス製で、丸みのあるキュートなカタチが、オヤジ心をくすぐる。しばらくはナショナル、東芝クンとお別れし、プリンセスのローラートースターで朝食を楽しむことにした。


ナショナル・トースター

PRINCESS・ローラートースター

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