天気がいいと、人は外に出たくなる。
家の中でテレビを観たり、本を読んだりなんかしていられない。
なんの約束もない週末あたりに晴れると、午前中から夕方まで散歩に出かける。
僕の住まいは渋谷だから、近所には男の雑貨ごころをときめかせる街がたくさんある。下北沢、代官山、裏原宿、目黒、恵比寿、中目黒、表参道など。
嬉しいことに、これらの街が僕の家から自転車で20分圏内にある。
どこに行こうか迷うほどだが、最近は中目黒によく出かける。
中目黒は、以前は下町的なバタ臭い街で、これといった何かがあったわけではない。それが数年前から、住んでみたい街でもNO.5にランクされる魅力的な街になった。この街の変貌は、最初たった一軒の店からはじまった。
ある日、目黒川沿いにアメリカンスタイルの中古家具屋ができた。
その店は機能的でありながらどこか懐かしさを感じる中古家具をカリフォルニアから探してきた。特に椅子の品揃えは抜群。雑誌にも紹介され、多くの若者が訪れるようになった。すぐ近くにこの店の家具に合いそうなヴィンテージ・ショップができた。ヴィンテージ好きを対象に、アメリカンカジュアルの中古着を売るショップも開店した。
このようにして、目黒川沿いは、ぽつぽつと住宅がショップに変わっていった。ハワイアンスタイルのカフェやレストラン、手作りのパン屋もオープン。サーフィン、スケートボードなど横乗り系のスポーツショップも登場した。 |
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