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文章・写真 保高博司 | |
「菜園の大根」
数えてみたら、まだ16本も残っていた。 昔ならそのまま畑に放っておいたら、大根の中が凍みてすかすかになり食べれる代物ではなくなる。だから越冬させるには一応すべて抜いて地面に他の根菜類と一緒に積み上げ、その上からしっかり藁などで被いあえて雪など積もらせて凍らないように保存したものだ。そして必要な時に部分的に掘り出してまた元通りに被い、できるだけ長期間変質しないようにしながら食べ続けた。 それが抜き取らねばならない時にはまだ完全に育っていなく、雪が来たら仕方なく諦めようと想っていた。それがどうだろう、ご近所が羨む程の新鮮さで食べたい時に抜き取れる大根の味。その大根の味がまだあと16回も楽しめるのだ。
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