-古代からのバラ 「スイートブライアー」-
文 :水落明美

園芸雑誌に特集されたせいか、去年の春ぐらいからオールドローズが人気を呼んでいます。
今頃、園芸好きのお庭には去年植えたオールドローズの可憐な花が咲いていることでしょう。
オールドローズとは、数あるバラの中でも原種のバラに近いバラたちの総称ですが、その中でも 私は古代からヨーロッパの野原に咲いていた、原種のバラが好きです。スイートブライアー、ドッグローズ、レンチローズ、ローズルブリフォーリアなどがその仲間です。私はこれらのバラを育てているのですが、中でも「スイートブライアー」が一番好きです。
私達は4年前に「イギリスの田舎でオールドローズを見よう」と、レンタカーでイギリスのコッツウォルズ地方を廻りました。 コッツウォルズ地方では、ここかしこの空き地や野原、国道沿いなどに、茂みになった原種のオールドローズがブッシュになって咲いているのです。のどかでどこか懐かしい田園風景に、私はモーツアルトの名曲「野バラ」を連想してしまいました。
そもそも、私達をイギリスまで運ばせたヨーロッパの野バラがやってきたのは、ある母の日のことです。 私は毎年母の日にめずらしい花を探してプレゼントしているのですが、その年のプレゼントは、母の好きなハーブティーにブレンドされている「ローズヒップ」がとれて、葉には甘いりんごの香りのするバラ。「スイートブライアー」に決めました。 「りんごの香りのバラがあるなんて。!」苗が届くまで興味深々でした。
バラからとれる「ローズヒップ」とは、バラの実のことで、ビタミンCがたくさん含まれてるそうです。ローズヒップとバラの花びら、そしてハイビスカスをブレンドして飲むのが我が家のお気に入りです。 ハイビスカスには「鉄分」が含まれていますので、ローズヒップのビタミンCと合わせて、女性の美容と健康にお勧めの一杯なのです。 昔からバラは子供を持つように手がかかると言われていますが、オールドローズは他の品種に比べると病気や害虫に強いので育てやすいです。皆さんもお庭でイギリスの田舎を楽しんではいかがでしょうか?

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