〜簡単寄せ鉢〜
取材・文 成子 由貴
 
クリスマスからお正月にかけては一年中でもっとも飾り付けが素敵なシーズンです。ポインセチアにシクラメン・・・花屋さんの店頭には色とりどりの鉢花が並びます。我が家でも何かクリスマスやお正月に花を飾りたい・・・そんな方に寄せ植えよりも手軽に出来る「寄せ鉢」をご紹介します。
白のポインセチアをメインに、白・緑・金でまとめて
(クッションブッシュ、プリムラ・ジュリアン、りゅうぜつらんと一緒に)


「寄せ鉢」とは文字通り、鉢植えをいくつか一緒にカゴや箱に入れるものです。入れ物は籐などのカゴの他、きれいな空き箱や空き缶、ワイヤーのバスケットなどなど何でも結構です。

入れ込む鉢植えですが、メインの鉢をひとつ決め、その他に入れ物の大きさに合わせてあと2〜3鉢用意します。ここでメインのものよりも背丈や花が小さなものを選ぶのがポイントです。もともと家にある観葉植物でも良いですし、花が小さいジュリアンやセントポーリア、変わった葉色のカラーリーフプランツもお勧めです。今回はクリスマス用ですので、やはりメインはポインセチアが良いでしょう。最近は定番の赤以外にも、いろいろな色合いのものが売られています。クリスマスカラーの赤と緑でまとめても良いですし、白や黄と取り混ぜたり好みの色合いに組み合わせます。

鉢にアルミ箔を巻き金色の包装紙を敷いて

入れ物と鉢植えを用意して、後はこれらを見栄え良く収めます。入れ物の中に鉢を入れるときに、水やり時の水を受けるための鉢受け皿を敷くかアルミ箔で鉢を包みます。
アルミ箔で包むのが手軽ですが、底に水が溜まってしまい根腐れを起こすので長期間そのままにしておくような場合には向きません。
今回のように短期間の場合でしたら水やり時に気をつければ、プラスチックの鉢を隠したりポット苗も使えますので大変便利です。


天使のオーナメントを飾って

またカゴならば直接入れても良いですが、空き箱や空き缶などの場合にはきれいな布や包装紙などを敷いたりくるんだりすると見栄えが良くなります。さらにスティック状のクリスマスオーナメントやリボンなどを飾り付けても素敵です。

小さな赤いポインセチアにオーナメントを挿して玄関用に

 


寄せ鉢の良い点は、性質の違う植物を一緒に出来ること、土を必要としないこと、です。寄せ植えの場合には植え込んでしまうため、管理方法の違う植物(例えば耐寒性のあるものとないもの)を一緒にすることは出来ませんが、寄せ鉢の場合には一時的に一緒にして必要が無くなったらそれぞれに合う場所に動かすことが出来ます。

また、クリスマスにはポインセチア、正月にはシクラメン、という風にメインの鉢だけを入れ替えるという使い方も出来ます。 寄せ鉢ですと土を使いませんので手や部屋を汚すことがありませんし、レイアウトを自在に変更できますので初心者の方には特にお勧めです。寄せ植えはちょっと・・・と言う方、ぜひ今年は寄せ鉢に挑戦してみてはいかがでしょうか。

メインをシクラメンに変えて、正月用に早変わり

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