バラ(落葉低木)は北半球原産の古来より世界中で愛されてきた、花の女王とも言うべき花です。その品種は世界上で二千種以上と言われています。花の色や形も豊富で、何とも言えぬ芳香を持つものがたくさんあります。花の色、形、香りを楽しむだけでなく、花びらをポプリやハーブティにしたりジャムにしたり・・・といろいろな楽しみ方があります。
バラは開花期や花や全体の姿形で分類されます。開花期で分けると、春から初夏にかけて咲く「一季咲き」と、春から初夏と秋から初冬まで咲く「四季咲き」の二つに分けられます。花の大きさや姿形で分けると、大輪咲きで木立性の「ハイブリッドティー」、中輪房咲きで木立性の「フロリバンダ」、小輪咲きの「ミニチュア」、長く枝を伸ばし横に広がる「シュラブ」、そしてアーチやフェンスに這う「クライミング」に分けられます。
大輪で芳香のあるハイブリッドティーは1867年に人の手によって作り出されました。これ以降数々の交配が行われたくさんの品種が生み出され、今日に至っています。この1867年以降のバラを「モダンローズ」、それ以前のバラを「オールドローズ」、そして人の手の加わっていない原種を「ワイルドローズ」と呼びます。
現在私たちが一般的に見かけるものはほとんどがモダンローズで、オールドローズは愛好家の庭などごく少数です。そしてワイルドローズに至ってはなかなか見ることが出来ません。そんなワイルドローズやオールドローズを求めて「ローズガーデンアルバ」を訪ねました。
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