●ポインセチア最新事情
12月に入ると街中がクリスマスムードとなり、木々が金銀やイルミネーションでデコレートされ、遠くから眺望すると、降り注ぐ白銀の世界を思い起こします。
年々温暖化が増し、関東ではなかなかホワイトクリスマスになることはないですが、反面私たちに温かさと季節感を感じさせ、もっともクリスマスへと誘ってくれるのは、ポインセチアではないでしょうか。
今では、ポインセチア=クリスマスの花としてすっかり定着し、温暖化の影響や耐寒力に優れた品種が出回ったおかげで、ホテルの正面玄関や歩道の植え込みに路地植えされているのをあちこちで見かけるようになりました。
また、宮崎県日南海岸から山沿いにかけて、路地植えされたまま自然発色したポインセチアが5万株群生しており、絶えまなく続く赤と緑とそして海の青とのコントラストにはため息が出るほど圧されます。
ポインセチアには"赤"というイメージが強いですが、白、ピンク、黄、白にピンクの混じったマーブル、また、下葉に斑の入ったものまであり、葉も大きく、とがりも丸みを帯びたものから、小さくヒイラギを連想させる位のとがりが鋭いものもあり、これらは数多くの親株と複雑な品種改良を経て誕生したものです。
また、ポインセチアをシーズンものとしてのみとらえるのではなく、家庭内で飾ったり切花としても有用できる品種として'ウインターローズ'が誕生しました。名の通り内巻きになったとがった苞があたかも満開のバラを思わせます。
最近では、単独大鉢づくりから寄せ植えづくりに人気がでており、それに伴って、6cm〜8cmポットに植えられたミニポインセチアにとても人気があります。
大鉢づくりも、下葉を除いて枝を伸ばしたスタンダード仕立てが園芸店などで手に入りやすくなり、スタンダードの下草に他の色のポインセチアを植えたり、他の植物を植えて寄せ植えを楽しんだりと2倍の楽しさを味わうことができます。
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